2019年04月09日

三十七日目 奈半利から安芸へ

8:00出発。
遅い。遅すぎる。
こんなんでいいのか。
いや、これでもまだ余裕のヨッチャンなのだ。
なにせ、今日は安芸で終わりなのだから。

これは高知の地理を知らないと分からない事だが、
仕方ないのだ。


いつも通りの距離を歩くとしたら、奈半利から出発するなら、手結か夜須までが妥当だろう。
健脚な人は野市の東の外れくらいまでは行くかもしれない。

しかしだ、仮に夜須まで行ったとして、
そこから翌日歩くとしたらどうだろうか。
竹林寺に5時までに着けるだろうか。

俺の足ではギリギリ無理だと思う。

そうするとどうなるか。
一宮かそこらで泊まることになる。

実際、この距離で進み続ける人は、サンピアか土佐路に泊まるのだろう。
それか、一宮からバスに乗ってしまって、
中心街に泊まり、高知の夜を満喫して、
翌日またバスを使って歩き直しする。
そのどちらかだと思う。

サンピアか土佐路って。

それならもういっそ家帰るわ。



ということなので、今日は安芸泊まり。
明日は大日寺さんを打ったあと北側に抜け、土佐山田で泊まり。
そして明後日、竹林寺に昼頃到着の予定だ。

このほうが良いと判断した。



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神峯寺さん方面を眺める。
お寺の直前がきつい傾斜になっているのが遠目でもわかる。
車で来たことは何度もあるけど‥‥‥

ま、車が登れる道なら、まだ大丈夫さ。
雲辺寺佐野道はそんなレベルじゃなかったからな。

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ちょっと来ないうちに、
車道がすこし良くなった?かな?
こんな場所あったっけ?

綺麗に舗装し直されている。
拡張もしてあって、車のすれ違いも容易だろう。

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山道入り口。
ただ、ぶっちゃけ、神峯さんのところは
クネクネする車道の間を突っ切るような感じで
登り道として残っているだけなので、
ずっと山道を登るわけではない。

最初車で来た時はびっくりしたけど、
なんか慣れた感があるな、この道も。

それでもキツイはキツイ。
汗びっしょりになる。
知っている道だから少し余裕があるのかもしれない。


登り始めて一時間ちょっと。
無事神峯寺さんも打つ。
あとお寺は3ヶ寺+竹林寺だけだ。

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下りの道の休憩所で一休みする。

この日は、ここ一週間で会った人のオールスターという感じで、
また会った人が沢山であった。

昨日のデミアン君は朝早く出発したそうで、登りの時にすれ違った。
太田のじっちゃんは、いつの間に抜き返していたのか、打ち終わったあとの麓の辺りで出会う。
やはり登り道はしんどそうだ。
その他、見かけた人や、話した人などなど、
どれも会ったことがある人ばかり。

まあ、ほぼほぼ同じ日程で歩いているよね。
泊まるところが違うだけで。


昨日の陽気なマイクおじさんが、俺以上に汗だくになって登っている。
でも楽しそうに歩いているな。
いつでも笑顔なのはとてもよい。

俺「This way is famous for hard.」
「Oh‥‥」ゼエハア
俺「Local people call "Mattate"(真っ縦)」
マ「"Mattate" ?  What's meaning?」
俺「ン〜〜‥‥‥、"Feels like vertical"」
マ「ハッハッハ(笑)     OMG(笑)」
俺「Cheer up, Mr.」
マ「THX, my friend」

細部の文法とか知らんがな。
マイクおじさんとは友達になれたようだ。



お昼を越して、テクテク歩き、
安芸に入る。
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安芸川の橋の上から北側を見て。

この方角の少し先が土居だな。
野良時計がある土居。
土居保育園がある土居。
その横にプーギーというミニブタが住んでいるはずだ。
今日は火曜だから散歩とかしているのかな?

見に行ったりはしないけど。



というわけで3時に宿にイン。
阪神の秋キャンプがある時は常宿になっているところである。
その頃はここ取れないんだろうなぁ、歩き遍路は。
大変だ。



また明日。
posted by 健真 at 22:39| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年04月08日

三十六日目 室戸岬から奈半利へ

朝は7:00にご飯。
いや、一般的にはこれくらいが普通なのだが、
歩き遍路は朝は早ければ早いほど良い、という
感覚があってですね。。。
いつも6時朝食にしているので、
なんとなく朝の時間がもったいないような気がしてくる。
慣れとは恐ろしい。

7:45に出発。
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室戸岬の南端を通り、いよいよ高知の中へと入っていく。
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室戸の西側だ。
昨日のうちに24番の東寺さんを打っておいてよかった。
今日の予定に余裕が生まれる。

一時間半ほど歩いて、25番津照寺さんに着。
本堂前で、イギリスから来たという陽気なおじさんと知り合う。
なんと、また名前がマイクさんだ。
マイクおじさんと呼ぼう。
こっちは日本語全然しゃべれないけど。
先日のロンドンの学生のマイク君は、きっと今頃1日分くらいは先に行っているはずである。

お勤めも終わり、大師堂でもお経をあげる。

ん?

あ、そうか。
今日は四月八日だった。
花御堂が出ている。

「ミスターマイク。これ知ってます?」
「知らない、何それ?」
「これは、ベビーブッダよ。
   今日、四月八日は、ブッダのバースデー
   今日は誕生日の花まつり。
   フラワーフェスティバル。」
「おーそうなのか
   この液体はなに?オイル?」
「これは甘茶。スウィートティー。
   こうやってベビーブッダの頭にかけると、
   子供なら元気に育つし、
   大人なら足腰が丈夫になる」
「へえ。」
「let's try   ハッピーバースデー」チョロチョロ
「ハッピーバースデー   Foo〜」チョロチョロ

マイクおじさんはノリが良い。
ルンビニーとかの話もして差し上げた。
グッとガッツポーズして去っていく。
また会えるかな。


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平等津で「ならし」と読むのか。
ここは知らなかったぜ。



26番金剛頂寺さんも問題なく打ち終わる。
ここは高知に来た頃、加納さんと来たっけな。
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朝出発した室戸があんなにも遠い。


遍路道を下がって、道の駅キラメッセに到着が
12時の少し前。


あっ。。。
月曜はキラメッセ休みかい!

仕方ない。
こんなこともあろうかと、保存のきく食べ物は
一食分くらいは持ち歩いているのだ。

カロリーメイト、ビーフジャーキー、
ウィダーインゼリー。

山の中でどうしようもなくなった時のために
とっておいたものだが、
もう山道はないし、ここで食べても問題なかろう。

よし、腹はふくれた。
12:30出発。



キラメッセから奈半利までは、
だいたい17キロ。
4時すぎには宿に入れるだろう。

今日も今日とて暑い。
僧衣の中の白衣が汗で濡れているのが分かる。
タオルも手ぬぐいも総動員だが、
汗が吹き出してくる。
あっつー。


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吉良川のあたりの海辺にて。
なんだろう、中継ってわけではなさそうだが。
広大な太平洋を撮っていた。
なにかの資料の撮影だろうか。



2時頃。
後ろから追いついてきた外国人歩き遍路の、
ダミアン君と一緒になって歩いていた。

彼は日本語が達者だ。
というか、大阪で2年ほどバーテンの仕事をしていたらしい。
フランス生まれで、オーストラリアとベトナムで
少しだけ働いたあと、大阪に来たのだという。

イタリア人の友人に誘われて歩き遍路を始めたのだが、
その友人は3日目くらいで早々にリタイアしてしまったらしく、
ひとり残って頑張っているそうだ。

いちばん流暢な日本語が
「日本語でどう言うのか分かんないけど」
だったのは面白い。
きっと何度も使った文章なんだろう。

テントを持ち、野宿主体で頑張っている。
たまーに宿をとって風呂に入って寝るそうだ。

何日か前の、鶴林寺ー太龍寺間の
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この水井橋の下でもキャンプしたと言っていた。

「川で水浴びして、夜は橋の下でテントで寝る。
   サイコーに気持ちよかった」

ええこっちゃ。


3時頃、ダミアン君とは、
羽根の休憩所を今日のキャンプ地とするらしく、
そこで別れた。
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この写真の左側の人物がダミアン君だ。
ここはトイレもあるし、体は濡らしたタオルで水拭きすれば大丈夫大丈夫〜

タフだねー


右の人物は、昨晩同宿だった、
歩き遍路のおじさんで、井上さんという。
神奈川の小田原からいらしている。
73歳だそうだ。
ここから先は井上さんと一緒に宿まで歩く。

「徳島・高知」と「愛媛・香川」の二回に分けた、
一年ごとの区切り打ちのつもりだったが、
友人のお遍路経験者に、
「来年また頑張るっつったってなぁ、
   おまえよぉ、
   来年も元気でいる保証なんて有んのかよぉ」
と言われ、通し打ちで頑張ることに決めたそうだ。


そうそう。
行きたい、と思った時が、「行き時」なんですよね。
そういう風にできている。



また明日。
posted by 健真 at 20:18| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年04月07日

三十五日目 野根から室戸岬へ

朝、また電車とバスを使おうとしたのだが、
お宿の方が送ってくれるとのことだったので
そのお接待に甘えることにした。
「民宿えびす」さんという。

とてつもなく掃除の行き届いたお宿だった。
この旅で泊まったところの中で一番綺麗。
リフォームしたばかりですか、と聞いたら、
11年前にしました、と。
新築かと見紛うばかりのピカピカさであった。
よほど心がけていないとあそこまではできない。
脱帽である。



さ。
今日も今日とて歩きまくる。
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送迎のおかげで、
予定より45分くらい早く野根に着いた。
7:15、歩き始める。
これなら今日中に東寺さんを打てるかもしれない。
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太陽サンサンである。


‥‥‥。
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‥‥‥‥‥‥。
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‥‥‥‥‥‥‥‥。
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行けども行けども、山と空と海と道。
今日の天気は晴れ&無風!
最高気温は22℃。
汗びっしょりだ。



室戸がキツい理由がわかった。

ここ、日差しを遮るものがなにもない。
ただただ暑くて何もない中を歩き続けるという苦行。
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歩き始めて数時間、
やっと出てきた休憩所がオアシスに見える。

午前中の、野根を出てからの約四時間。
民家、なし!
自販機、なし!
座る場所、なし!
日陰、なし!
なにも、なし!


いや、佐喜浜までくればお店のひとつくらいは有ったけど、
それだけでしたね。


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他の人はどうしてんのかな、と思ったけども、
仲間であるはずの歩き遍路の姿は
ほとんど見えず。
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やっぱりかー。
やっぱり、室戸前で帰った人多いのか。
それか、バスでひとっ飛びか。
(室戸に電車はないよ!)



人は人なり。
歩こうが、チャリで行こうが、車で回ろうが、
遍路は遍路。
それぞれ事情と、体調と、予算と、日程がある。
歩きでないといけないという縛りはどこにもない。

むしろ歩きの人ほど、
「自分はキツい道を選んでいるんだ」的な
「歩き≒偉い」という、
驕慢に気をつけなければならない。

誰も歩けなんて命令しねぇし。
自分で勝手にやってることだし。
自戒すべきなんだよ。
贅沢者ですよ。こちとら。
時間を湯水のごとく消費してるんだから。



室戸岬に近づいてきたころ、
ジオパークセンターの休憩所&トイレにて、
自転車遍路の韓国の方と知り合う。
ピョンさんというお名前のおじさんだ。
お坊さんの格好の遍路ということで、
えらく感動されてしまった。
ペットボトルのお茶をお接待で頂いた。

どこかの韓国系歩き遍路ブログかなにかで、
僧形の髭もじゃの男が居たら、
十中八九俺ですので、
まあ、よろしく。



室戸岬に着く。
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御厨人窟は、やはり残念だ。
人工物は、あそこには似合わないと思うのだが、
崩落の危険とあれば仕方ないのかな。。。
でもなぁ。。。
残念。

俺が高知にきた頃は、まだ普通に入れたもんな。
中から見た写真とかもいっぱい撮った。

自然の風化による劣化で崩れるなら、
それもまたひとつの諸行無常の表れだと思うが、
まあ、偉い人らが考えたことだろう。
黙っておくに如くはない。



東寺さんへの遍路道入口に
「灯台まで20分」
の文字。
灯台まで20分なら、お寺までも20分のはずだ。
この時3:45なり。

いける。
行って帰って、5時過ぎには宿に入れるな。

少しだけ登る。
うん。
うちの寺の遍路道(大島ルート)と、
どっこいどっこいやな、どっこいどっこい。



順調にお参りも済ませて、
少し寄り道。
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室戸灯台の横から、西を臨んで。

綺麗だわぁ。

誰も居ねぇわぁ。

(さみしい。)



また明日。
posted by 健真 at 21:18| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする