2019年04月11日

三十九日目 土佐山田から竹林寺 まで。

5時起床、5:45出発。
こんなに早くなくても良かったのだろうが、
なんとなくね。

待っててくれている人がいるから、
待たせたら悪いかなって。

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土佐山田から国分寺さんへの道すがら。

桜も散り出した。

田んぼは田植えが済んでいる。

三月頭に高知を出たときは、
まだどこも、田んぼは水さえ張っていなくて、
木々も枝しかなかったものだ。

青々とした緑の木もある。

田んぼの中では、じつにヒョロヒョロっと、
植えられたばかりのイネが
まだしっかり立つでなく、
頼りなげに葉っぱを水に泳がせている。

こんなヒョロヒョロの植物が、
水に溺れかかっているようなか細い体が、
秋には立派なコメに育つのだと思うと、なにやら不思議である。


実るほどに稲穂は頭を垂れるという。

身近な自然の中から見い出した、
じつに素晴らしい言葉だと思う。
沙門健真もかくありたい。



29番国分寺さん着が7時過ぎ。
じっくりしっかりお経を唱える。

納経所にて、ご住職さんと奥様にお会いする。



いつもお世話になっております。

お久しぶりです。

あはは、髭、伸びました。

え?

ええ、そうです、歩きで。通しで。

今日、結願なんですよ。

はい。うちから始めたので。

そうですね、よく、お休みをだして頂けました。

本当にありがたいです。

はい、ありがとうございます。



8時に国分寺さん発。
ここから善楽寺さんまでは1時間半だ。

もう地図は要らない。
だって、近々でも一年前、ここ歩いたもの。

あの時よりは、格段に歩きのペースが上がっている。
そらそうよ。
伊達に1カ月歩き続けてないよ。



9時半に30番善楽寺さん着。


本堂にて、島田さんがいらっしゃったのでご挨拶する。
俺と同い年の尼僧さんで、住職さんで、高野山の先輩でもある。


来るたび、善楽寺さんは、ここ改良したんだな、
という所が見つかるので、お参りしていて心地よい。
きっと、島田さんやお寺の方々が頑張っているからだろう。

貼紙だったり、
看板だったり。


たとえば、献灯台のところには、
「風が入るので、ちゃんと戸を閉めましょう」
普通ならこう書く。

でも善楽寺さんは、
「風がいたずらしますので」
という伝え方をする。

上品な言い回しだと思う。
他の寺には無いことだ。


そのほか、精力的に動かれているのは、
境内を見れば、なんとなく分かる。
お寺の雰囲気が良くなってくるよ、やっぱりさ。



隣の札所だからって、ゴマ擦ってるわけじゃないんだからね!
誤解しないように!





善楽寺さん発が10時過ぎ。

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見えてきた。


帰ってきた。


俺は、帰ってきたんだ。




そんなつもりじゃなかったんだが、頭の中で
『巣立ちの歌』
がリフレインしている。

♪はなの〜〜いろ〜〜
   くもの〜〜かげ〜〜

やめろ。
卒業シーズンは終わったはずだ。

巣立ちじゃないんだ、巣に戻るんだ、これから!





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なんでもない所だ。

なんでもない貼紙だ。

でも、ここは、とてもグッと来てしまった。
(泣きはしなかったが。)


舟入川の土手だよ。
マラソン大会に向けて、夜な夜な走っていた道だよ。

文字で見る「竹林寺」の感覚。
ドキっとした。

ああ、もう、すぐ近くなんだな。



いつもよく行く店。

毎日通る道。

必ず見る風景。


元気してたか君ら。

俺は生きて帰ってこられたぞ。





12時きっかりに、
竹林寺に着きました。


住職をはじめ、皆さんに迎えていただいて、
有難いなぁと。


拍手が照れ臭いやら、誇らしいやらですが、
なんとか、無事、39日で、
歩ききることができました。


得難い体験をさせていただいて、
本当に本当に感謝しています。
普通ないよ。
こんなに休みくれるところ。




その後も色々あったけど、
留守中のことを整理したり、
一ヶ月ぶりにエンジン回した車の手入れをしたり、
荷物を整理したり、
加納さんとご飯を食べていたりでこんな時間です。


また、明日以降も、
振り返りつつ、少し書こうと思います。



それでは。
posted by 健真 at 22:40| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする